ぷらっとりっぷ

自由気ままに、ぷらっと旅行してみませんか?

原美術館

 2015/01/31 春のように暖かだったこの日、原美術館に行ってきました。

f:id:jyankshon:20150131220048j:plain

http://www.haramuseum.or.jp/

 

 品川駅から歩くこと15分、閑静な住宅街に原美術館は佇んでいます。

建物がヨーロッパモダニズム建築である、というくらいの予備知識しか持っておらず、美術館を見つけるのに苦労しました。写真に写っている白い壁が外構を囲んでいて外からあまり美術館が見えないようになっていたからです。(それ以前に私が方向音痴だから迷うのです。。)

f:id:jyankshon:20150131235756j:plain

 

f:id:jyankshon:20150131220114j:plain

展覧会は、蜷川 実花さんのself-imageが開催中でした。(開催期間 2015/01/24~05/10)

 

 原美術館は、1938年に実業家の原 邦造さんの自邸をそのまま利用して建築家の渡辺 仁さんによって作られた美術館らしく、外構を囲む壁の存在も邸宅であったことを知ると納得できます。

 モダン建築のこの建物、中に入ると美術館の(四角くて広くて開放的でというような)固定概念を覆されました。

 邸宅であったため、館内には出窓になった半円形の大きなガラス窓のスペースがあったり、3階に登る階段やかつてトイレとして使われていたのかタイル張りの小さな部屋などには独特の雰囲気が感じられます。各ギャラリースペースも通常よりも小さめで、しかし同じサイズの場所はなく各々で作品の魅せたい世界観を変えられるのも面白さの一つだと感じました。

 

 今回の蜷川 実花さんの展覧会でもギャラリーそれぞれでタイトルが決まっていて、興味を持ったのは1階から2階に行く階段での展示でした。

 太陽光が降り注ぐ階段室の3mほどの窓が蜷川さんの写真で覆われていました。写真を透過性フィルムにプリントしたこの作品は、白黒の印刷。蜷川カラーでステンドグラスのようなイメージを与えたいのかと思ったら、その逆で・・・

白黒にすることで教会的荘厳さを避け、かつて寝室が続く私的空間であった2階プライベートな記憶の空間に足を踏み入れる感覚を醸し出していたことを後から知りました。

 そうして向かう最後のギャラリーにセルフポートレイト作品が展示されていたのは、美術館の原邸だった頃のプライベート感と重ねているように思います。

 

 併設されているカフェから中庭に出ることも出来、外にはイサム・ノグチや奈良 美智などの彫刻作品が常設展示されています。

f:id:jyankshon:20150131233539j:plain

(wedサイトより転載)

 

 この美術館では外の彫刻も含め、全て撮影禁止でした。こういう撮影の決まりってどのように決めているのでしょうね?建物の写真を撮れなかったのは残念だな〜。

f:id:jyankshon:20150131220104j:plain

 芝生との境目。夏に来たら中庭はもっと気持ち良さそう。

 

 今、大学の春休みに突入したわけで・・・やっと課題やテストから解放されました!大学院でのバイトや建築事務所でのお手伝いも始め、やることに追われ続けた大学の後期。。

 久しぶりにまったりと美術館に訪れて、また久々にブログ書けた。念願達成。

 この『ぷらっとりっぷ』は、自分の趣味の建築巡りを知識の深いものにしたくて始めたから、やっぱりこれを書かないと「楽しかった〜」で終わってしまっている気がして。遡ってでも大学生活で訪れた場所は全部ブログに書きたい!更新率をもっと上げよう。。