ぷらっとりっぷ

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豊島美術館

この旅のラストを飾るのは、豊島!でも船の関係で滞在時間は2時間・・・。

豊島美術館に行く事しか出来ませんでしたが、とても有意義な時間が過ごせました。

 

豊島美術館、ここは普通の美術館とはひと味もふた味も違う美術館。

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明神山という山を取り囲むように設けられた遊歩道に沿って歩いていくと、突然現れるコンクリートの膜。

まさにこれが美術館で、唯一の美術作品なのです。

 

このアートスペースは、柱一つなくシェル構造でコンクリートに覆われています。

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(中での写真撮影は禁止されているのでここまで・・・。)

 

天井に開いた2つの開口部から、森からの風や光、音を直接内部に取り込みます。

そうすることで、より自然を意識し普段気がつかない木々がこすれる音やサラサラと風がそよぐ音が聞こえてきます。

 

設計は、西沢立衛さん。SANNAでの建築同様、環境や自然の流れを意識した造形である事が伺えます。

 

そして気になる内部空間には、ただ「泉」があるだけ。

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(写真;公式サイトより)

 

ひとときとして同じ姿を見せない泉の水は、まるで生きているよう。(←盛ってない)

湧き出してどんどん大きくなって、周りの雫も巻き込んで、風が吹けば流れていって・・・、水は時間の経過とともに、色々な表情を見せてくれました。

子供の頃ボーッと水を眺めていた頃を思い出しました。

 

このアートを手がけたのは、内藤礼さん。直島では家プロジェクトの「きんざ」を作られた方です。

タイトルは、「母型」。

右の写真の上中央あたりにある水の湧き出し口のことを指しているはずです。

 

水が流れる音を聞いていると、羊水の中にいるみたいでどこか安心するんです。

中にいる人たちは皆、思い思いの場所で寝転んだり体育座りをしたり、自由に自分の時を楽しんでいる様子でした。

 

偉そうですが、豊島美術館は「究極の体感型アート」と言っても過言ではないと思いました。

生命の偉大さ、自然の壮大さを感じます。

 

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カフェショップもアートスペースの縮小版みたいな。

特製のケーキとコーヒーが味わえます。

 

もう1つ見てもらいたいのが、この棚田です。

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美術館側からの写真。

 

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パンフレットに載っているスポットへ行けば、豊島美術館と棚田を一望することが出来ます。

 

小一時間この美術館にいましたが、長いと感じる事は全くなく、初めは初めての感覚で違和感がありましたが、白く低い天井のシェルに守られているようでむしろ居心地がよく感じるようになりました。

 

今回私は行けませんでしたが、豊島にはあと「心臓音のアーカイブ」というアートもあるので、長く滞在できる方はぜひご覧になってみて下さい。

 

 

これで長々と書いて参りました「瀬戸内海 島巡り」の旅も終了です。謎の達成感。

たくさんのアート、たくさんの自然に触れる事が出来てとても有意義な旅行でした。

机上の学習だけでなく、自分で足を運んで体感することって本当に大切な事だと実感しました。

他の島も絶対巡りたい!(女木島と男木島、行きたいです。)