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ANDO MUSEUM

続いては、その名の通り・・・安藤忠雄さんの安藤忠雄さんによる安藤忠雄さんファンのための美術館、ANDO MUSEUMです。自分でも何言ってるかよく分かりません、すいません。

めげずに今日も書いて行きますー。

 

この美術館は「家プロジェクト」の「南寺」と「護王神社」の間に位置しています。

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安藤忠雄さんは本村地区に残る築約100年の古民家を保存しながら改修し、その内部にコンクリートの空間という新しい命を吹き込みました。

古いものと新しいもの、木造とコンクリート、光と闇などの対立した要素が重なり合った展示空間は、建物に開けられたスリットから差し込む光のみで照らされ、陰影にとんだ繊細な空間となっています。

館内には、直島の歴史や直島における安藤さんの活動を伝える写真、スケッチ、模型が展示されていて、地中美術館などに訪れた後に観覧しますと、より一層理解を深められると思います。

 

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パンフレットに印刷されている直筆のドローイング。

印象的だったのは、傾斜したコンクリートの壁と円形の部屋です。

それは造形美の意味合いだけでなく、トップライトからの光を効果的に部屋全体に行き渡らせ、空調管理も同時に行う機能的な意味も含まれています。

自然の力で環境管理をするのは維持費を少しでも減らす工夫だそうです。

とても小さな美術館ですが、安藤さんの設計の工夫が実に巧妙に凝縮されていて、思わずため息が出てしまうほど美しい美術館でした。

 

個人的に記憶に一番残っているのは、地下室です。

地下室にも自然光を取り入れるため、天井には三角錐のガラス(ルーブル美術館のガラスのピラミッドの小さい版みたいなイメージ)が設けられています。

2人入るのが限界くらいの小さな円形の部屋、ここで受けるコンクリートに迫られる感覚は何とも言えません。

 

また、壁に掘られた穴には安藤さんが設計した「住吉の長屋」の模型が入っていました。

他にいた人達は何と無しに通り過ぎていましたが、「住吉の長屋」には少し思い入れがありまして。1人でぺったり展示ガラスにくっついていました。

 

売店には安藤さんの著書やポストカードが売られていたので、手に取ってみて下さい。

いや〜、直島は本当に安藤忠雄さんを満喫することが出来ますね!今回も大満足でした!

 

(ここから激しく余談なので読み飛ばしてもらっていいです・・・!)

思い入れがあるというのは、大学に入って初めて取り組んだ図面と模型が「住吉の長屋」の模倣だったんですよね。

今見たら全然上手くないなーって思うのですが、その時は提出日まで毎日何時間も製図板に向かって、何回も線を書き直したり、見本を隅から隅まで見て図面を書き上げました。模型もスチレンボードがなかなか綺麗に切れず苦戦しながら作りました。

結果それは学校の参考作品として選んでいただいて学校に寄付することになりまして、諸々含めて1番思い出深い課題です。

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今でもどんな課題に対しても全力で取り組めているのは、この初めての作品で自分の頑張りを評価してもらえた喜びを忘れていないからだと思っています。

 

旅をして感じたこと、日常生活で人と関わって思うこと、自分が生きてきて得たものすべてを表現できるのが、建築の好きなところで楽しいところです。まだ仕事としてやっている訳ではないので偉そうなことは言えませんが、建築関係の職に就かなかったとしても、自分が住む家や地域を一歩進んだ目で見れたらちょっとは楽しくて豊かな暮らしが出来るんじゃないかなと思います。

自分の好きなことを思いっきり出来ている今の生活を幸せに思います。大学に通わせてくれている両親に本当に感謝です。

ふらふら自由に旅もさせてくれてありがとう!(笑)