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フジモリ建築巡り 前編

2015/10/18 久しぶりの本格的ひとり旅。

 大好きな建築家・藤森照信さんの建築を気ままに巡る旅行であります。

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これがフジモリ建築だ。

 

 行き先は、山梨県から長野県。新宿からあずさに乗って向かいます。

混んでないだろうと思って自由席にしていたら、通路まで人が溢れていて、、山登りが今ピークらしいですね!

 

 

 最初の目的地、山梨県の長坂駅。新宿方面から小淵沢駅の1つ手前です。

ぼーっと鈍行に乗っていたら、小淵沢駅着きました。ちーん。朝から無計画ひとり旅(さっき本格的言ったのに)の本領発揮。

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30分ほどロスして到着。見事な紅葉!

 

 長坂駅で向かうは、清春芸術村。

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バスの本数が少ないので、タクシーで。というか今回は全移動タクシー、致し方ない。

 

 レンタサイクル等もないのでタクシーに頼るしかないのですが、山梨のタクシー運転手さんは優しかった!

美術館や紅葉前線のお話をして、ひとり旅ゆえこういう時が楽しいです。(笑)

 

 この芸術村、なかなか面白く、谷口吉生吉田五十八安藤忠雄、そして藤森照信の建築が一気に観れるという豪華さ。

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谷口吉生設計の「清春白樺美術館」。

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吉田五十八設計の「梅原龍三郎アトリエ」。

 

 今回は説明を割愛しますが、安藤忠雄さんが設計し2011年に開館した「光の美術館」は外観からは想像のつかない内観に大変感動しました。

ぜひ実際に体感して頂けたらと思います。

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長方形のコンクリートの塊。ここから内部を豊かな空間にできるか、が安藤さんの挑戦。どれだけ自分追い込むん。。

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建物の右肩が削ぎ落とされている。役割は「光の美術館」の名を象徴した天窓ですが、これには深い理由が。

受付のおじさんと長く話しているとこれを含めた「美術館七不思議」ってのを教えてくれます。この狭い美術館に1時間ちょっと滞在。

 

 そして、今回の目的!1つ目のフジモリ建築は、

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茶室「徹」!

外観見学のみで入室が出来ないのが残念ではありますが、拝見出来ただけで幸せな気持ちに。なんか神秘的な存在。

 

 藤森さんは設計も施工もご自分でなさることで有名な建築家ですが、この茶室も屋根の銅板や壁の漆喰を塗る作業は、手作業をする縄文建築団と呼ばれる藤森さんの仲間達のメンバーらが手伝って作り上げられました。

 

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茶室を支える檜は清春芸術村に植わっていた樹齢80年の檜を使っています!こんな建築している人、他に知りません。。

これは「ツリーハウス」とは違うらしく、どこかでその理由読んだ気がするのだけど、、、生木ではないのが理由だったと思います。柱としての役割を持っているからかな。

高さは地上約4mで室内は1.7坪。

 

あと、面白かったものをご紹介。

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車の後部を絵を描けるスペースにした移動式アトリエ。

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ガラス張りで景色が見えて楽しそう!

 

 バスにはどうせ乗れないし〜、と思いつつ出口に向かっているとバスが走る音がっ!

待っていた人も居ず通り過ぎるバス。さようならバス、、こんにちはタクシー。大人しく駐車場で待ちます。(笑)

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桜の木、奥の方は紅葉していました。春に来ると満開の桜がとても綺麗なようです。

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駐車場奥にあったカラフルな倉庫。かわいい。

 

 電車の時間を全く気にしない旅、たぶんバスが電車にぴったりだったようで、隣駅の小淵沢駅に行くのに30分ほど待ち。

早食いが苦手なので、昼食は後回し。。

 

 小淵沢駅にひとまず向かい、次の目的地、長野県の茅野駅中央本線で21分。

が、電車まで1時間待ち。無計画が響きます。

てことでここで小淵沢で下車して、名物のそばを食べ、ついでに信玄餅(2個入り)を買い、地味にグルメも楽しめるひとり旅最高。

 

 そして、いざ茅野駅へ!

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こちらも紅葉〜〜!わたしは山に行かず駅の紅葉のみで満足します。

 

 ここでもタクシーにお世話になり、無計画がバレたのか「帰りの電車決めておきな」と念を押されました。。ありがとうございます、考えていませんでした。。

 

 向かったのは「神長官守矢史料館(じんちょうかんもりやしりょうかん)」。

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守矢家とは、古くから諏訪上社の神長官を勤めていた一族で、数多くの古文書を現代に伝えています。その古文書を保存・公開するために平成3年に開館しました。

 

 設計はもちろん藤森照信さん。フジモリ建築の第1弾です。

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民家に見えないように建てられた4本の「御柱」。

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他の建築家、誰にも似ない独特の外観。

 

 鉄筋コンクリートの構造の上に、壁体部分に内外ともワラを色つきモルタルに混ぜたものを塗り、投げ、表面を荒らし、その上から土をスプレーで吹き付けるという手の込みよう!

 

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御頭祭の様子を伝える剥製の展示。昔は毎年70頭あまりの鹿の頭を供える神事だったようですが、現在は3頭の剥製で神事を行っているそうです。ほっ。

 

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ステンドガラス用の透明の手吹きガラス。気泡が入っている。

この窓から、藤森さんのご実家が見えるのです。。2006年に設計された「玄庵」という作品の1つ。

 

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階段を登ると2階に登れますが、普段は関係者以外立ち入り禁止。史料の保管を行っています。

 

 入り口の外にある電灯も手作り感が溢れています。

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夜になると幻想的な雰囲気を醸し出す。

 

 柱と軒の接合部が気になったので。

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結果こうなっていた。雨の影響が心配だ。

 

 ここから見えるところに藤森さんが設計し、国内外で最も有名な茶室が2つも!

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道順が畑に示されていて、良心的。

 

 予想以上に長くなってしまったので、前後半に分けます。旅ブログっぽい!(笑)