軽井沢千住博美術館
2015/08/23 インターンに夏休みを捧げ、平日を過ごす日々、、待ちに待った日曜日に日帰り軽井沢旅行をしてきました〜〜!
この旅行の目的は、建築巡り!やっぱり!(久しぶりの旅行かつブログ執筆で、若干テンションが高いです。お久しぶりです!)
今回は、軽井沢千住博美術館について書きたいと思います!
私がこの頃「好きな建築」を聞かれた時に答えていたのは、この建物で。やっと現物を体感することができました。そりゃブログ書かなきゃです。
建築の平面図を型どった看板。文字の上の一本線は、この美術館のシンボルマークのようでした。シンプル。
美術館へは、時間があまりなかったのと雨が若干降っていたのがあって、軽井沢駅からタクシーに乗りました。10分と案内に書いてありましたが、それより長い印象でした。
とてもいいタクシーの運転手さんだったのですが、「おねーちゃん達は江戸からかい?」と聞かれて、笑うに笑えず「ですね・・・」と無愛想に答えてしまいました。
さすがにギャグだったのかな。。そうだよな。。
では、そろそろ本題に入ります!
2015/06/04〜12/25の期間に行われてる展示会は、「千住博の黄金の水展」でした。
美術館の名称からしてお分かりだと思いますが、この美術館は2011年にオープンした、日本画家の千住博さんの美術館です。
千住博さんは入場券に印刷されている絵のような「滝」の絵を中心に作品を展開している方で、世界でご活躍されています。
その千住さんの作品を軽井沢の地で美しい草木と共に楽しんで欲しいというコンセプトのもと、建てられたこの建物。設計は、SANAAの西沢立衛さんで、ガラスで囲われた「開かれた建物」を目指し建設されました。
先ほどの看板横から続く美術館へのアプローチ。
季節ごと色とりどりに楽しむことができるカラーリーフの木々が植樹されています。ここを含め、美術館の敷地全体に「カラーリーフガーデン」と呼ばれるガーデンが広がっていて、建物が見え隠れするのがまるで森の中に建っているようで面白いです。
マップ、平面図はこんな感じです。面白いのは外形だけではなく、美術館内に設けられた4つの「中庭」です!それはまた後にするとして。
入り口に向かうアプローチは続きます。
空曇ってるし、夏場はカラーリーフ全面緑だし、相変わらず写真が映えないわたしのブログ。。
そして入り口。ここに立っている時、なぜか妙に緊張して。どんだけ西沢さんの建築好きなんだよと。
中についてですが、写真撮影はNGということで、公式サイトの画像をここでは使わせていただきます。
内部は基本的にワンルームで、そこにコレクションに合わせた異なる大きさの壁が配置されています。
壁の配置は千住さんの作品のまとまりや連続性を議論した上で決められており、いろいろな作品に柔軟に対応しなくて良い点も、この建築の利点だと感じました。
柔軟に対応しなくて良いと書きましたが、バラバラに立てられた壁はコレクションに応じて、付け足したり取り外すことが可能です。
この建築は、美術館としての役割の他に、レクチャーや研修と行った多彩な使い方を求められていたそうで、ここでの研修ならいくらでも受けたい。。
敷地は3.5mほどの高低差がある、周囲に緑が広がる場所だったようで、そこから既存の敷地に合わせた緩やかに傾斜したワンルームの空間が提案されました。
事務所で撮影された模型写真。
そして、中にはガラスで囲われた中庭が配置されていて、緑と作品が共存し、光と人々がそこに混じり合う、快適な空間が構成されています。
中庭のガラスには2,500高くらいまでのカーテンが取り付けられていて、可愛かったです。この日は開いていたのですが、日光や緑の状態で付け外しされるようで、また長さに違いがあって、環境の事を色々と考慮しているのだろうと思いました。
外から見た美術館。
直射日光が結構入るのかなと思っていましたが、これだけ木々が高いと割と大丈夫そうですね。
もう1つ、行って気がついたことがあるのですが、1枚前の写真の床面をご覧ください。
銀色の線が入っているのが分かりますよね?これ、歩く道になっているんです。端っこの作品の前は、この線が丸くなって終わっていたり!ワンルームの美術館だから回りらさを若干感じていたので、この歩道に沿って歩くと効率よく回れるかと思います!
展示室の感想も少し。
美術館の中に丸く囲われ、照明が操作されている空間があります。そこには、2枚の作品が展示されていて、実に素敵でした。
中央には円形のソファーが置かれていて、作品に対峙します。ブラックライトが当てられた滝の絵はあやしく光り、黒と白のコントラストが違って感じられます。
これに対し千住さんが「夜が大きな比重をもっている現代人の生活を表現したいと思っていましたが、蛍光塗料は現代人の心情を託すことができる素材だと確信するに至りました。」とおっしゃっていたとパンフレットに記載されていました。・・・なるほど。
あと、2013年に増築された「ザ・フォールルーム」も圧巻なので、ぜひそちらもゆっくりとご覧になってみてください。
敷地内にはショップとカフェが併設されています。
美術館とは反対に、有機的な構造の建物。え、これも西沢さん・・・?ぽくない。
と、困惑しておりましたが、設計は安井秀夫アトリエさんと調べたら分かりました。
知ってから言うのは卑怯というものですが、ここに建てるならこれじゃないと思うなー、という。かっこいいですけど。
西沢さんになんで頼まなかったんだろう。(´-`).。oO(高かったんだろうよ。
ショップには、千住さんの本や西沢さんの本が置かれていて、わたし得でしたー。
旅行中は重いので買いませんでしたが、帰ってきて早速本屋さん向かいましたよ。1番面白そうだった「PLOT」っていうGAが出している本を買いましたー!
これは、コンペティションの流れを辿りながら作品紹介をするっていうコンセプトの本で、瀬島さんや隈さん、伊東さんなどの建築家のシリーズもあってどれも欲しいなーって思っていたんですけど、コレクションしたら高いし、、と避けていました。
西沢さんにより、買わず嫌いは解禁されてしまったとさ。
結構前から計画していた軽井沢旅行。大学の友達との女子旅で「インターンで疲れた頃に行って!!!」と懇願し、計画したこの旅。いままで頑張ってこれたのはこの旅行があったからだと思いました。笑
インターンも行ってみて本当に学ぶことが多く楽しいことばかりなので、そこまで疲れたとはなっていませんし、逆に「この旅行に来たってことは、もうインターンも終わりか〜」としみじみするくらい。
そして、私の夏休みも終わりが近づいているな〜と。。
毎度の事ながら、ここら辺から雑談です〜〜(。・・)ノ゙
この夏は、将来のことを考える機会がたくさんあり過ぎて、きっと1,2ヶ月前の私と話したら全然違うこと言ってるんじゃないってくらい考えが変わって。でもまだ頭の整理が付いてないって感じで。
若いってそういうことだよ!←お盆に親戚の人に言われた。笑
なんというか、建築に対する考えや気持ちが変わったと言いますか、見方が変わったような気がします。いままで自分が信じてきたものが崩れたような。
なにが言いたいのか意味が分からないと思いますが、自分でも分かりません。笑
でも、それでいままでの経験が無駄になったとは一切思わないし、いままでの経験があったから今の考えに至っているのだと思いますし、また考えが変わるかもしれませんし。
こういう堂々めぐりになった時、私は必ずお母さんに電話するんです。お母さんから電話が来ることも多いです、何かを察して。。
ただうだうだとひたすら話して、そうすると、考えてもなかったことがすっと口から出てきたりして、落ち込んでいても電話を切る頃には完全に前向きになってて。
私は話すと忘れちゃうけど、お母さんに「前はこう言ってたでしょ」と言われると、ハッとなったり。曲がったことを言っているときは怒らず気づかせてくれたり。
とにかく、お母さんってすごいです。
お母さんの好きなところとか感謝の気持ちは、我が家の兄妹は普通に伝えるので今更書くことではないですが、今思うのは、お母さんに自信を持って報告できるような研究やら仕事やらやったり、心配をかけないで自立して、いままで子供のためを思ってきてくれたお母さんに楽しい人生を送ってもらえるようにしたいなと思います。
よく「子供たちの幸せがお母さんの幸せ」って言ってくれて、そんな映画みたいなって思ってましたけど、本気で言ってくれているのなら本当に嬉しいことです。
まだ自分はそんな母親になれるような気がしないし、お母さんと話せなくなったら私の思考は半分くらいになりそう。自分めちゃめちゃお子ちゃまじゃないか。。
もう雑談の初めの方とも話が違いすぎる終わりですが、とりあえず「お母さんは偉大」ということです。
西沢さんのことまとめようと思っていたのに。またの機会に。笑