ぷらっとりっぷ

自由気ままに、ぷらっと旅行してみませんか?

ポーラ美術館

2014/07/25 この日は天気が良くお出掛け日和だったので、箱根へぷらりと旅行することにしました。

目的は美術館のみ!日帰り温泉、足湯にすら目もくれず、美術館まっしぐらであります。

 
 初めに、ポーラ美術館へ行ってきました。

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入り口を入ってすぐのエスカレーターより。

 

 ポーラ美術館へは箱根湯本駅から箱根登山線に乗車し強羅駅まで、下車後バスにて美術館前まで行きました。

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透明感のある看板がお出迎え。

 

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 こちらはアプローチ。木漏れ日の中、ガラス張りの美術館が見える感じ、胸高まります。

 

 ポーラ美術館は、2002年に開館した美術館で、ポーラ・オルビスグループのオーナーであった鈴木常司さんという方が40年あまりの年月をかけて収集した美術作品(総数約9500点)からコレクションは成っています。

 収蔵品が19世紀フランス印象派を中心とした西洋絵画や日本の洋画・日本画、さらには東洋陶磁器、辛子工芸品など多岐にわたるのが特徴ではないでしょうか。

 

 私が訪れた時の企画展は、モディリアーニのものでした。

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 初めに載せた写真からお分り頂けるように、この美術館は地上エントランスより下、つまり地下に建物のほとんどが位置しています。それは、美術館の建築に際に掲げられたコンセプト『箱根の自然と美術の共生』によるもので、周囲の環境との調和を図り、森の風景に溶け込むように作られたそうです。

 また地下1,2Fに設けられた5つの展示室はすべて、美術品をより良い環境で、限りなく美しく鑑賞できるよう、自然光に近い光ファイバー照明を利用しているそうです。

確かに、鑑賞中やけに暗い照明や照らされすぎた美術品を見かけることがありますが、ここは優しい光で常に安らかな落ち着いた気持ちでいられた気がします。

 

 主な収蔵作家はエドゥアール・マネクロード・モネフィンセント・ファン・ゴッホなど有名な方が多く、美術に詳しくない方でも「この作家さん知ってる!」と思いながら楽しめる美術館でもあると思います。

 私として本当に嬉しかったのは、マルク・シャガールの絵画の中で1番好きな作品があったことです。他の美術館(結構遠めな)で過去に行われていたシャガール展に行ってもお目にかかれず希望を失っていた大好きな作品が、まさか箱根にあるとは思いませんでした・・・。やはり、見事でした。

 

 あと行ってから知ったのですが、ポーラ美術館は2013年に「森の遊歩道」という全長670mの遊歩道を設けることにしたようです。

 弾丸旅行だったため時間がなかったのですべて散策は出来ていませんが、所要時間は30~40分程度、様々な動植物や彫刻作品と出会いながら、森林浴を楽しむのも箱根旅らしく心が休まりそうで良いですね。

 

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 遊歩道入り口付近の彫刻。宝探しみたいで子供も楽しめそう。

 

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遊歩道。真夏日でしたが、森の中は涼しくヒンヤリ。

 

 ポーラ美術館は箱根の地にあるだけあって、レストランやカフェは(少しお高めではありましたが)奥様方、家族連れで繁盛していました。開放感たっぷりの店内の窓からは自然が一望出来、本当に気持ちが良さそうでした。

これらの休憩施設、遊歩道すべてを合わせて、訪れたお客さんを楽しませ落ち着かせるおもてなしをしているように感じました。実際に訪れてあそこまで心身ともに満たされる美術館は少ないんじゃないかと思います。

 

 しかも、誕生月に行くとプレゼントがもらえるサプライズも。

ちょうど誕生日が近くて、学生証を見せた時に受付の方がお祝いの言葉とともにプレゼントを下さりました。ちょっとした心遣いが嬉しかったですし、そういったところに美術館の理念が現れているのかもしれませんね。

 

 バスの時間を念入りに調べて、次の目的地「彫刻の森美術館」に向かいます。