東京都現代美術館

2013/11/21 東京都現代美術館に行ってきました。

東京メトロ半蔵門線「清澄白河駅」で下車しB2出口より徒歩9分の位置に美術館はありました。この駅で降りるのは初めてだったのですが、まずここの地域がとても魅力的な街だと思いました。

駅は都心部からのアクセスが良い割には忙しなさはあまり感じず、駅を出たところから美術館への案内表示をちょこちょこ置いてくれてあって迷う事なく辿り着けました。私的にはここ大切。

通りには昔から営業している商店が立ち並んでいて、いくつかある寺院も街にとけ込みながら点在していて、落ち着きと温かみを感じる下町情緒溢れる街というイメージを受けました。

ゆっくりと落ち着けるオシャレなカフェやアートが好きな人が通いたくなるような本屋さんなど隠れ家的お店も駅の周りにあるので、探しながら歩いてみるのも楽しいと思います。

美術館に向かう並木道は紅葉していて、木漏れ日が綺麗でした。

迫り出した黒い天井と三角形の壁面が印象的な外観。

東京都現代美術館は日本最大の美術館建築で、広いスペースを誇る展示室は地下2階から地上3階まで広がり、歴史の古い芸術品から現代アートまで一度に一通り鑑賞する事が出来るのが最大の特徴です。柳澤孝彦さんの設計です。

大規模に行われる企画展は、絵画や彫刻、ファッション、建築に至るまで現代美術に関する様々な題材を扱っています。

また、美術関係の図書を自由に観覧できる美術図書室を設けたり、教育普及プログラムを積極的に展開するなど、大人にも子供にも美術を広める活動に力を入れています。

芸術作品の収集活動や集客率などの面で色々と批判されることも多かったようですね。確かに、空間が広すぎることと駅からのアクセスが悪く集客が見込めないことは若干気になりましたが、新しい現代アートの可能性を信じてこその変容性のある広い展示空間設計だと思うべきなのだと思いました。

この時に行われていた2つの企画展示会についても記載したいと思います。

まずは、東京アートミーティング 第4回の企画展「うさぎスマッシュ展 世界に触れる方法（デザイン）」です。

東京文化発信プロジェクトが「世界的な文化創造都市・東京」の実現に向けて、東京都歴史文化財団が実施しているプロジェクトで、多くの人々が新たな文化の創造に主体的に関われる環境を整え、発信していくことを目指しているようです。

マーニー・ウェーバーさんの作品「丸太婦人とうさぎ」。とってもリアル。

この展示会では、社会の様々な要素や出来事、人間の日々の暮らしだったり情報社会だったりを、国内外のデザイナーやアーティスト、建築家、総勢21組が各々の表現で訪れた人に語りかけてきます。そして、それを受けて私たちの既存知識や現状社会のあり方を問いただし、私たちに世界との関わり方を考えるきっかけを与えることを目指しているのだろうと思います。

体感型の作品やスケール感でアーティストのメッセージが伝わってきましたし、アートを通して社会を見つめ直せるのは現代アートの良いところだと思います。出来れば、何人かで行って、感じた気持ちを語り合ったり、美術館を訪れただけで終わらない、もう一段階先に進める行動が何かとれると良いのではと思います。

続いては、「吉岡徳仁ークリスタライズ」展です。

この展示会は「自然から生み出される」という言葉にあるように、音楽を聴かせながら結晶化した絵画、薔薇を結晶化させたもの、糸から生み出された椅子など、今までに見た事もない繊細で儚い作品が国内で初めて公開されました。

クリスタルプリズムで作られた建築「虹の教会」は思わず息をのみました。

吉岡徳仁さんの世界観を存分に楽しむ事が出来ました。うさぎスマッシュ展とのビジュアルの違いが大きすぎて。別の日に行けばよかったかな・・・？

吉岡さんについて詳しく知りたくなったので、公式サイトも観覧してみました。（こちらです。→http://www.tokujin.com/）webデザインからも彼の感性がよく分かります。

吉岡さんに限らず、1つのデザインを追求し様々な商品や作品に表現していけるデザイナーさんって自分の感性や理念に自信を持っていられてすごいですよね。

ちょうど今日、安藤忠雄さんの本を読み終わって、そんな事を考えていました。

20代のときに掲げた自分の夢を70代まで追えるかと書いてあって、自分は将来何がしたくて今勉強しているのだろうと少し悩んでしまいました。もう、今これを書きながらまた悩んでいます。

ここで上手く文章には出来ませんが、今は机上の勉強だけにとらわれず、旅を通して視野を出来るだけ広く持って、何事にも精一杯に取り組む事で自分の目指すものを見つけていけたらなって思います。

どんな生き方をしても、一度きりの人生。楽しく夢を持ち続けていきたいです。

はっ！こんなこと言うキャラじゃないのに。Σ

夜中書いた文章は朝読んだら赤面ってやつですね、その前に公開ボタン押しちゃえー。

長々とお付き合いいただき、ありがとうございました！