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2k540 AKI-OKA ARTISAN

2013/04/11 アキオカに行ってきました。

(いつものように美術館ではないのですが、この空間のあり方に学ぶものが多かったので書き残しておく事にしました。)

 

JRの秋葉原駅御徒町駅の間の高架下に位置するアキオカ。

まず、ここの名前の意味、ご存知でしょうか?

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2k540は、この施設が東京駅から2k540m付近にあるためで、「ニーケーゴーヨンマル」と読みます。

AKI-OKAは、秋葉原御徒町の間にある事と、この区間に人の流れを作りたいという思いから作られた造語のようです。

ARTISANは、フランス語で「職人」を意味しています。

 

高架下と聞くと、どうしても暗い・汚いというイメージが浮かび、空間は広いのに人が通り過ぎ、大概は駐車場・車庫にしか使われていません。

そこを裏手に取り、高架下をリノベーションし新たな役割を見いだし、新たな人とモノの繋がりを作ろうとしました。

 

かつての御徒町は、江戸の文化を支える伝統工芸が盛んな町で、現在もジュエリーや革製品を扱う伝統的なお店が数多く残っています。しかし、時代とともに移り変わる社会に対応しきれていないのが問題視されていました。

そこで伝統を守るが故に近寄りがたかったものづくりの現場を公開したり、体験する事が出来るワークショップを開くなど、ただモノを売るだけではない新しい商業施設のあり方を提案したのです。

 

クリエイター本人と会話する事が出来、大量生産されないハンドメイドのこだわりの商品の中から、安心して自分の理想にあった商品を見つける事が出来ると思います。

 

私のお気に入りは、「トウメイ」さん(http://www.toumei.asia/)と「日本百貨店」さん(http://nippon-dept.jp/)です。

 

最近は外国人の方も多く訪れていて、日本の高い技術を近いところから認知してもらえ、コミニュケーションが取りやすいため商品の購入もしやすい、日本文化を発信する良き施設になっていると思います。

 

地域の文化・歴史を大切に守りつつ、時代にあった新しい形態で情報を発信していく施設のあり方は、都市計画を考える上でとても参考になりました。